FA移籍確実もすでに30歳…ソフトB福田の“失われた4年間”

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 スーパーサブがモテモテである。

 25日に国内FA権の行使を表明したソフトバンク福田秀平(30)。すでに西武中日ヤクルトロッテなどが獲得に名乗りを上げており、争奪戦になるのは必至。球団は宣言残留を許可しているものの、出場機会を求めているため、移籍は確実だ。

 ソフトバンクでの扱いは控えの外野手。球団内では「走攻守の三拍子が揃っているが、突出したものはない。スタメンで使い続けるには物足りない選手」という評価だ。

 今季の年俸は3600万円。補償のいらないCランク選手ということもあって他球団の人気を博しているが、FA市場の目玉と呼ぶにはいささか小粒だろう。

 もっとも、福田は不運な選手でもある。2006年の高校生ドラフト1巡目で入団。当時はスイッチヒッターだった。

 当時を知る球団関係者が「育成面でコーチ陣に振り回された」と、こう続ける。

「あるコーチが『俊足を生かすために、左で走り打ちのような打撃をすべき』と言えば、別のコーチは『意外とパワーもあるので、右で大きいのを打つ打者に育てたい』など、人によって言うことがバラバラ。素材がいいだけに、何を生かすべきか定まらなかった。福田自身も、どういった打者になればいいか、悩んでいたようです。それが11年、当時指揮を執っていた秋山監督に『両打ちはやめて、左一本にしたほうがいい』と言われ、現在のような力強いスタイルになった」

 育成方針の一貫性のなさの犠牲者ともいえる福田。気付けば30歳と、決して若くはない年齢になってきた。せめて、良い契約を結べればいいが……。

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