タイリーグ2部コーンケン・ユナイテッド 神戸清雄監督インタビュー<下>
――日本の若手指導者や選手に<海外組の監督>としてのアドバイスをいただけますでしょうか。
「ナコーンラチャシーマーFCとチェンマイFCの監督時代に日本人のフィジカルコーチを、ノンブア・ピチャヤFCと現在のコーンケン・ユナイテッドではアシスタント兼戦力分析担当として日本人の若いコーチを招へいしました。日本国内の若手指導者に<海外で働く>チャンスを与えたいと思っていました。これからも出来る限りの応援と協力は惜しみません」
――日本人の指導者も選手も、仕事場を国内に求める傾向にあります。
「私は2002年にJFA(日本サッカー協会)とコーチングスタッフ契約を結び、国際貢献事業の一環としてフィリピンに派遣されました。40歳のときでした。そのときの経験を踏まえ、できるだけ若いうちに海外にチャレンジすることを薦めます。日本では安心して暮らせますし、安定したサッカー環境も得られます。日本を選ぶのも選択肢のひとつですが、海外に出ることで<日本の良いところも悪いところも>はっきりと見えてきます」