著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

コロナ禍で日本代表のチーム作りは白紙に戻ってしまった

公開日: 更新日:

 チーム作りは「白紙に戻った」と言っても過言ではないだろう。

■難局は「オールジャパン」で乗り越えるしか

 過去の五輪代表は、まず3月のインターナショナル・マッチデーに開催される強化試合をこなした後、5月下旬から6月上旬にかけてフランスで開催されるトゥーロン国際大会に参加し、そこで選手の見極めを行ってきた。そして五輪にエントリーする18名をOA枠3人を含めて発表。五輪本番に臨むのが常だった。

 例外として、前回のリオ五輪が挙げられる。

 当初は現地ブラジルで合流するはずだったエースFW久保裕也(当時はスイス1部のヤングボーイズに所属。現在はアメリカMLSのシンシナティ)が、所属先の主力FWが故障したことでGMが五輪出場に難色を示した。当時、JFAの技術委員長だった霜田正浩氏(現J2山口監督)は、キャンプ地であるブラジルのマナウスから「100回電話しても出ない」(霜田氏)ため急きょ、スイスに飛んで直接交渉に臨んだ。

 しかし、久保の招集はかなわず、バックアップメンバーとして帯同していた鈴木武蔵(現札幌)と入れ替えざるを得なかった。五輪メンバーのエントリー締め切りの前日、水面下で綱渡りの交渉が繰り広げられたのである、

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