中日にDeNA…巨人原監督を高笑いさせるセ指揮官の“迷”采配

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 2位ヤクルトに今季最大の3ゲーム差をつけて首位を快走する巨人原辰徳監督(61)の高笑いが止まらない。先月19日の開幕から1カ月が経過したプロ野球セ・リーグ指揮官の“迷”采配ぶりが際立っているのだ。

 中日与田剛監督(54)がまさかの“弾切れ”の大チョンボを犯したのは7日のヤクルト戦。1点を追う延長十回だった。2死一、三塁で京田を迎えると、ヤクルトベンチは申告敬遠を選択。サヨナラの走者を得点圏に進めさせてまで指示をした理由は、次の打者にあった。8番に入っていたのは投手の岡田だったが、なんと中日ベンチに野手が1人も残っていなかったのだ。岡田の代打は中継ぎ投手の三ツ間。結局、空振り三振に倒れ、ゲームセットとなった。

 十回表を迎える前に、与田監督は8番に抑え投手の岡田を入れ、9番には七回の代打から途中出場していた捕手のA・マルティネスに代えて加藤にマスクをかぶらせていた。加藤を温存するか、せめて8番・加藤、9番・岡田の順にしておけば、少なくともあの場面で投手を代打に送るという赤っ恥は避けられたはずだ。

 そもそも、出場選手枠「31」のうち、野手1枠の登録をしていなかったのだから恥の上塗り。与田監督は「加藤と岡田(の打順)のところは完全な僕のミス。判断を誤った。枠もひとつ残っている中で、予備のために置いておくこともしなかった。そういったことも含めて監督の責任」とうなだれた。

「与田監督の前代未聞の恥ずかしいミスではありますが……」と巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう言った。

「傍らにいる伊東ヘッドコーチの責任も大きい。与田監督に一言進言すればいい話ですから。2人がコミュニケーションを取れていない証拠です。セはやれることをやらない監督が多い。DeNAもそうです」

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