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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

キング・カズ編<上>生誕から移籍先まで「港町」に深い縁

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 残念ながらジーコの<41歳3カ月12日>のJ1リーグ最年長ゴール記録を更新することはできなかったが、可能性は十分に残っているだけに今シーズンのカズから目を離すことはできない。

 そんなカズが、現所属の横浜FCに加入したのは、いまからもう15年も前の2005年7月だった。シーズン中での移籍だったが、当時の横浜FCはJ2だったので驚きを持って迎えられた。

 7月21日、東京プリンスホテルで行われた移籍会見でのカズは笑顔を絶やさず、自身のサッカー人生と<港町>との繋がりの深さを語った。

■ビーチリゾートとしても有名なサントス

 カズが静岡学園高を1年で中退して単身ブラジルに渡ったのは1982年のこと。その4年後、初めてプロ契約を結んだクラブが、かつてサッカーの王様・ペレが長らくプレーしたサントスだった。サンパウロの南60キロほどのところにある港町のサントスは、ビーチリゾートとしても有名である。


 ここでサッカー選手としてプロのキャリアをスタートさせたカズは、1990年7月に(当時JSLの)読売クラブに加入。その後はイタリアのジェノバに移籍して日本人セリエA初ゴールを決めた(キンゼ・デ・ジャウー時代にもブラジルリーグ日本人初ゴールを記録している)。クロアチアのザグレブ、京都、神戸と渡り歩いて横浜FCにたどり着いた。

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