アマ球界に衝撃…神宮大会中止の背景に主催者のコロナ不況

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「神宮大会は神宮球場の経営母体である宗教法人・明治神宮の主催(日本学生野球協会との共催)。開催のための費用の一部は明治神宮が補助金として負担している。出場校数は高校、大学合わせて21校。交通費、宿泊費やコロナ対策費などを含めると、数千万円ほどの資金が必要ですが、コロナ禍で明治神宮や神宮球場、明治記念館の収益が減り、補助金を負担することが難しい側面もあるというのです」

 明治神宮の決算は非公表だが、関連事業はコロナ禍による減収が必至とみられている。参拝客が減れば、おさい銭や神事に関わる収入が減る。神宮球場関連ではヤクルトの試合数が減り、花火大会などのイベントも軒並み中止。明治記念館での祭事や旅行代理店業務も減収は避けられないといわれる。明治神宮関係者が明かす。

「収益の約80%は神宮球場や明治記念館などの事業収入で占められている。コロナ禍により各種イベントが中止となったが、とりわけヤクルトの試合数が減り、観客動員に大幅に制限がかかったことで、入場料収入の一部から得られる球場使用料が激減しているのが実情です」

 明治神宮にコロナ不況が大会中止に影響しているかを問い合わせると、「そういった件に関してはコメントを差し控えさせていただきます」と答えたが、コロナ禍がアマ球界に大きな影を落としていることだけは間違いない。

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