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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ドジャース入団のバウアー 決め手はメッツのセクハラ騒動

公開日: 更新日:

 現在の所属先であるエンゼルスは投手コーチのキャラウェーを無期限出場停止にして、MLBの調査が終わるのを待っている。MLBが永久追放にすれば、即時解雇する方針だ。

 この2つの事件を熱心に報じているのはメッツの地元ニューヨークのメディアだ。17年にMe Too(ミートゥー)ムーブメントが起きて以来、意識の高い女性が多いニューヨークではこうした事件が大きな関心を持たれるからだ。

 今オフのFA市場の目玉で、昨季のサイ・ヤング賞右腕バウアーがメッツを蹴ってドジャースを選んだのも、ニューヨークのセクハラ騒動と決して無関係とは言い切れない。感情の起伏が激しく、かつ、些細なことに執着する性格のバウアーは、ネットで知り合った女子学生から「私が一番好きなのはブレグマンで一番嫌いなのはあなたよ」と挑発されると、感情的なメッセージを度々、返信し続けた。その女性から一連のやりとりを暴露されてメディアに取り上げられたことがある。

 バウアーはメッツ入りを有力視されていたためニューヨークのメディアの中にはそれを見越してポーターとキャラウェーのセクハラ事件とバウアーのその事件を関連付けて報じるところも出始めていた。そんなタイミングでメッツに行けばメディアの餌食になるので、バウアーはドジャースと3年1億200万ドル(約107億1000万円)で契約したのだ。

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