なぜ今、日韓戦? 親善試合の裏で渦巻く政府とJFAの思惑

公開日: 更新日:

 日本代表と韓国代表による約10年ぶりの親善試合が25日、横浜・日産スタジアムで開催される。

 JFA(日本サッカー協会)が発表した直後から「どうして今、日韓戦なのか?」という声がスポーツ界以外からも噴出した。新型コロナ禍で政府の緊急事態宣言が、21日まで延長された1都3県の神奈川県での開催に対する抵抗感もある。そもそも政府は「新規外国人の入国」を認めておらず、たとえ緊急事態宣言が予定通りに解除されたとしても<4日後に国際試合を行う>ことへの違和感も拭い切れない。

 韓国は15日に代表メンバーを発表し、国内の代表トレセンに隔離された状態で合宿を行い、22日に来日予定となっているが、義務付けられている「入国後の2週間の隔離」が免除される特例措置「アスリートトラック」は停止中。韓国選手は入国してもプレー出来ないのである。

■政府とJFAの思惑ピッタリ

「すべては東京五輪本大会開催のため」とマスコミ関係者がこう続ける。

「政府はJFAに『緊急事態宣言解除と同時にアスリートトラックを復活させる』と確約。韓国チームの入国、ホテルでの滞在、練習場の往復、試合日の移動、帰国する手順……など東京五輪本大会での海外選手団対応のシミュレーションにしようとしている。政府は日韓戦に加えて26日、29日のアルゼンチンU―24代表戦、30日のW杯予選モンゴル戦にも積極的に関わっていくつもりです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」