著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

シドニー五輪代表もワールドユース代表もトルシエが指揮を執ることになった

公開日: 更新日:

サッカー日本五輪代表物語 #7

 1996年のアトランタ五輪で28年ぶりに<五輪予選敗退>の呪縛から解き放たれた日本にとって五輪は、2000年のシドニー五輪から「出るのが当たり前」の大会となった。

 例えば中田英寿ーー。 

 アトランタ五輪を経験した後、1997年5月21日にA代表にデビューするとチームの主軸となり、同年11月のフランスW杯予選のプレーオフ・イラン戦では、日本をW杯に導くシュートを放った。

 1998年6月にフランスW杯本大会に出場。1999年9月13日には、セリエAのデビュー戦となったユベントス戦でいきなり2ゴールを決めた。

 中田英は2000年1月16日にプロビンチアのペルージャから、名門ローマにステップアップした。たった4年の間に大きな変化が、中田英と日本サッカー界に起きていた。

 シドニー五輪の主力メンバーたちは、1997年ワールドユース(現U-20W杯)でベスト8入りした世代と1999年のワールドユースで準優勝した世代の融合したチームと言えば分かりやすいだろう。メンバーを紹介する前に当時のチームが置かれていた状況を先に説明しておきたい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?