六川亨
著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

山本アテネ五輪監督が率いたのは「谷間の世代」だった

公開日: 更新日:

 決勝戦の相手は4回の優勝を誇るイラン(最多優勝は韓国の5回)。

 後に国際Aマッチ通算109ゴールという大記録を樹立するイランの英雄FWダエイがOA枠で加わった強力なチームだった。日本は粘りを見せてイランに食い下がったが、カウンターから失点して1-2で敗れた。

 それでも釜山で手応えをつかんだ山本ジャパンは、5月の五輪アジア2次予選で対戦したミャンマーに連勝し、8月末から始まる最終予選に備えた。

 ここで山本ジャパンを予期せぬ出来事が襲った。8月30日から始まる予定だったアジア最終予選が、アジア各国で新型肺炎(SARS)が流行し、さらにアメリカなどのイラク侵攻も重なり、2004年3月まで延期されてしまったのである。

■五輪最終予選をめぐる交渉

 その延期された最終予選だが、開催方法を巡って紆余曲折があった。

 日本はUAE、バーレーン、レバノンと同じグループになった。

 予選は、本来ならホーム・アンド・アウェーで行われる。しかし、日本には「3月はJリーグが開幕するのでチーム編成に苦慮する」という事情があり、さらにホーム・アンド・アウェーで開催されると「日本は3回も中東を往復しなければならない」ことになる(中東各国は日本に1回往復するだけで済む)。

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