昨季「まさか」の屈辱セパ3球団 主力投手陣キャンプ初日からブルペン全開の吉凶

公開日: 更新日:

 だからといって、いくら投げてもいいわけではない。昨季5位の中日では大野が初日、ブルペンで77球。張り切るエースに、立浪監督も「状態がいいのはわかったから、飛ばし過ぎるな」とストップをかけた。西武の辻監督もキャンプ前、一軍スタートのドラフト1位の隅田、2位佐藤の両左腕に「飛ばし過ぎなければいい」と話していた。

 主力投手がガンガン飛ばせば、雰囲気に流されて「オレもブルペンに入らなきゃまずそうだ」という若手もいるだろう。経験の浅い選手が周囲のハイペースに乱されるケースは往々にしてある。

「大野はいまさら首脳陣にアピールする立場でもないので、万が一があれば困りますからね。ルーキーや若手についても、投手コーチがブレーキをかける必要がある。実績のある投手や若手にはセーブをかけつつ、投げさせるべき投手には投げさせる。この辺りの見極めもコーチ陣の重要な仕事になります」(前出の山崎氏)

 重要なのはアクセルより、ブレーキの踏みどころだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは