日本代表ドイツ遠征“W杯メンバー最終選考テスト”で見えた3つの課題と解決策

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1トップは前田と上田の組み合わせ

 続いて「1トップは誰が適任か?」である。

 ドイツ遠征で森保ジャパンは4-2-3-1の布陣で臨んだ。

 長らく日本代表の1トップを務めてきた大迫勇也は、ケガのために遠征メンバーから外れ、アメリカ戦は「先発・前田大然+後半から町野修斗」の組み合わせ。エクアドル戦は「前半・古橋亨梧+後半から上田綺世」がプレーした。

■前田の鬼プレスが勝利を呼び込んだ

「アメリカ戦では、先発した前田が前線から強烈な“鬼プレス”を掛け続けたことで日本が攻守ともにリズムをつかみ、これが2-0完勝の原動力のひとつとなった。前田の持ち味は、俊足を生かしてやみくもに走り回るのではなく、相手選手の立ち位置、相手選手との距離感、味方選手のポジショニングなどを瞬時に判断して効果的なプレスを掛け続けること。

 カタールW杯本大会初戦のドイツ戦は劣勢の展開が予想されるが、先発した前田が強烈プレスを掛け続け、ドイツ選手に疲弊と混乱を生じさせ、後半からエクアドル戦で途中出場の上田と交代するというのが、現時点ではベストのチョイスではないでしょうか。上田は今夏に鹿島からベルギーに移籍し、確実にスケールアップしている。エクアドル戦でもポスト役を堅実にこなしていた。大迫が代表復帰したとしても、上田は代表の戦力として計算できる選手です」

 古橋は、所属するセルティックで移籍1年目に公式戦20得点をマークしてブレイク。2年目の今季もリーグ戦7試合6得点と好調をキープしている。

 しかし、日本代表ではW杯アジア2次予選途中から数えて12試合連続ノーゴール。現状では「W杯メンバーに入っても出番なし」の可能性もある。

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