著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

衰え知らずの36歳ジョコビッチは今年のウィンブルドンでも注目 4大大会24勝目と年間GS狙う

公開日: 更新日:

 東京・早稲田にある早大野球部御用達の居酒屋に行った。同道したOBによると、早大の44の運動クラブには厳然たる序列があり1番が野球部だとか。2番が庭球で以下、漕艇、剣道、柔道、弓道と続き、人気の競走部は8番目……それは、序列というより創部順なのだった。

 地方の旧制中学には「野球、庭球、大弓」と歌った校歌もあり(現岩手県立一関第一高校)、日本のテニスは古い。古いから認知度はあるが、突出したレベルでないため報道は極端。新聞の1面も飾るが、ベタ記事にもなり、大会終盤の週末にどこを探しても何も載ってないことがある。

 全仏オープンでは日本選手の失格が話題になった。女子ダブルスで大騒ぎしながら誰が優勝したか、スポーツ紙はほとんど結果もなく、一般紙も似たり寄ったりだった。

■優勝の台中ペアはスルー

 優勝は台湾の謝淑薇(シャ・スーウェイ)と中国の王欣瑜(ワン・シンユウ)の台中コンビ。WOWOW中継で見たが、畠中君代さんのクラブで育ったベテランの謝が21歳の王を励まし、引っ張り、台湾と中国が抱き合って喜ぶ姿は印象的だった。台湾海峡の危機を叫ぶ一方、台中ペアが抱き合う姿はスルー……。記憶の片隅にとどめておきたい光景だと思ったが、どうだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界