阿部巨人は「我慢、我慢、ひたすら我慢」が戦略…原前監督の2021年10連敗V逸が“反面教師”

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巨人監督51年ぶりの退場

 巨人の元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏が話を引き取る。

「原監督時代はとにかく投手交代が早かった。阿部監督はこれを変えたかったのでしょう。就任1年目の昨春のキャンプで話をした際、『先発やリリーフ投手がいかに9月以降に力を発揮できるか。特にリリーフ陣が疲弊しないで、9月を乗り切れるか。そこの管理が最も重要だと思っています』と話していました。中継ぎ陣には『1イニングを任せる』など責任を持たせて送り出しているのが奏功しています。昨年は広島阪神が9月に失速する中、逆転でリーグ優勝を果たした。阿部監督には成功体験がある。だから今は、じっと我慢して投手を起用しているのです」

 野手もしかりだ。

 指揮官は「今の子たちは成功体験がないとダメ」と言い、野手では泉口友汰(26)や増田陸(25)がスタメンに定着。最近は内野手の中山礼都(23)が外野に回って先発出場を果たすなど、積極的に若手がチャンスをもらっている。秦氏がこう言った。

「阿部監督は昨オフ、球団に『若手育成』を厳命されました。岡本を欠く中、阿部監督は投打で若手を使いながら、しっかり育てていますと、球団にアピールできているのではないか。全試合勝利を目指していた原前監督は『実力至上主義』と言って、結果が出なければ即二軍落ちを命じるなど、厳しさを前面に出した。阿部監督はある程度、我慢して選手を起用するので、若手がノビノビとプレーしているように見えます。ただ、阪神にこれ以上走らせてしまうと、追うのがきつくなりますよ」

 阿部監督はこうも言っている。

「またダンゴ。去年と一緒。ここでしがみつけることができるかどうか。(岡本)和真が戻ってくるまで」

 自らに「我慢」と言い聞かせる指揮官はしかし、2日の阪神戦ではイラ立ちをあらわにした。

 “事件”が起きたのは0-0の八回裏だ。2死一、二塁から大山の当たりを遊撃の泉口がはじき、その間に二塁走者の森下が本塁へ突入。クロスプレーとなり、一度はアウトの判定も、リクエストで覆り、生還が認められた。これに阿部監督が抗議したが、リクエスト判定に抗議はできない。そんなことは百も承知でも我慢ができず、審判から退場が告げられた。巨人監督の退場は1974年の川上哲治監督以来51年ぶり。試合はそのまま0-1で巨人は貯金を吐き出し、阪神とのゲーム差は5.5に広がった。この調子では阿部監督の我慢も、いつまで続くか分からない。

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