著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

元ロッテのセラフィニは義父殺しで終身禁固刑が濃厚…重大犯罪に手を染めた助っ人外国人の面々

公開日: 更新日:

 元助っ人外国人が引退後、重大犯罪をやらかして終身刑や30年以上の禁錮刑を宣告されるのは、これが初めてではない。

 07年にはロッテ中日で3年間プレーしたメル・ホールが、自分がコーチを務める女子バスケットボールチームに所属する14歳と12歳の少女とセックスしていたことが発覚。未成年者に対する性的暴行と強姦の容疑で逮捕され、裁判で「禁錮45年」を宣告されて現在も服役中だ。

 元助っ人の中には、88年にヤクルトでプレーしたダグ・デシンセイのように重大犯罪に手を染めながら、腕利きの弁護士を雇って長期刑を回避したケースもある。

 デシンセイがやらかしたのは「株のインサイダー取引」。引退後、ロサンゼルス郊外で不動産会社を経営していたが、裏では株のインサイダー取引に手を染め、09年に医療関連の新興企業が近々大手企業に買収されるという内部情報を入手して大儲けした。しかし、監視当局が取引の流れに不自然な点があることに気付いて捜査を開始したため、デシンセイは逮捕されて裁判を受ける身となった。経済金融分野でインサイダー取引は重大犯罪で、最大20年の禁錮刑を宣告される可能性があった。デシンセイはそれを避けるため金融犯罪専門の弁護士を雇って、裁判所にインサイダー取引で得た儲け額よりはるかに多い金額を罰金として支払う用意があることを伝え、罰金として250万ドル(約3.7億円)支払うことで司法取引が成立し、塀の中に落ちずに済んだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性