大関琴桜が相撲人気底上げのキーマンに…「横綱超え」の数字に協会が夢見る“数十年ぶり”の対決
その意味で琴桜は、番付はもちろん、人気面でもまだまだ“伸びしろ”がある。今年は成績が振るわないこともあって、5月場所までの3場所で獲得した懸賞は440本。しかし、11月の九州場所で優勝を飾り、年間最多勝(66勝)を挙げた昨年は、全6場所で全力士トップの1503本を稼いだ実績がある。
「かつて朝青龍が活躍し、白鵬が何連勝しようが客足や懸賞の本数増には、なかなか結びつかなかった。相撲人気の底上げには和製力士の活躍が欠かせない。昔は当たり前だった和製横綱対決は、1991年7月場所の旭富士対北勝海が最後。もし、琴桜が横綱に昇進すれば、数十年ぶりに実現するかもしれない。その意味でも、協会内で琴桜に期待する声は決して少なくないのです」(前出の親方)
小結に負けて肩を落としている場合ではない。
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今場所では、昇進後は優勝のない両横綱が今度こそ賜杯を掴むのか。若隆景は大関昇進を叶えられるのか。あるいは、先場所のように、平幕力士が話題をかっさらうのか。ファンが気になる9月場所の見どころ、展望を「大相撲ジャーナル」の元編集長・長山聡氏が徹底解説してくれた。
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