「現役時代の私ならこう戦う」八角理事長が日刊ゲンダイに新大関・安青錦を語る
「それでも勝てるのは背筋力やまわしを掴んだら離さない握力もあるが、何よりも下半身の力が優れているからでしょう。いかに上体の力が強くても、下半身を鍛えていなかったら力はうまく相手に伝わらないんですよ。実際、(安青錦が相手の体に)頭をつけて差すと、もう(相手は)動けないでしょ? おそらく、安青錦をまともに寄り切って勝った力士はいないんじゃないかな」
安青錦が寄り切られたことは4回あるものの、がっぷり四つからの寄り切りは、昨年9月場所の若元春戦のみ。こちらも下半身の強さ、粘りには定評がある力士だ。先場所、大の里に敗れた際も決まり手は「寄り切り」だったが、実際は立ち合いでパワーの差を見せつけられ、組んですぐに投げを打とうとしたところを寄られたものだった。
そこで八角理事長に「もし、現役時代だったら、安青錦とどう戦いますか?」と質問。理事長は「義ノ富士の相撲じゃないかな。私がやるなら」と即答。「低く当たって攻めて……で、最後に首投げを食らうんだ(笑)」と自ら“オチ”をつけた。
安青錦は義ノ富士に1勝3敗。今場所は初白星をあげたものの、それまでは3連敗と一方的にやられていた。
ある角界OBが言う。
「義ノ富士は“相撲の天才”と呼ばれており、本来は四つ相撲の力士だが押し相撲も強い。安青錦戦では、立ち合いで突き起こしてから相撲を取っている。立ち合いの圧力があるので、安青錦は後手に回りがちです。もっとも、今場所は安青錦が逆転の首投げで一矢報いた。安青錦にとっても対戦相手にとっても、立ち合いの圧力が今後のカギとなりそうです」
課題はあれど、持ち前の下半身の強さを武器に連続優勝を視界に捉える安青錦。出世街道はどこまで続くか。


















