侍J選手を“殺した”井端監督の偏重起用、場当たり、塩漬け…こうして結束力に亀裂が生じた

公開日: 更新日:

立ち上がり悪い菊池雄星を救援に

 指揮官が見切った選手といえば、メジャーリーガーとして参戦した菊池雄星(エンゼルス)もその一人ではないか。

「大阪でのオリックスとの強化試合、1次ラウンドの韓国戦に先発し、2試合連続で初回に3失点した。立ち上がりが苦手なのは西武時代からわかっていたことですが、二回以降は立ち直った。韓国戦の直球の平均球速は154.6キロを計時。強力打線を封じるには欠かせない投手だったのは間違いない。しかし、準々決勝でブルペン待機させた挙げ句、山本の2番手としてではなく、敗戦間際の九回に起用した。山本降板時の四回終了時点で日本のリードは3点。ベネズエラ打線に対してはセーフティーリードとはいえない。九回に投入したのは、井端監督が延長戦まで視野に入れていた可能性もあるが、そもそも立ち上がりが良くない投手を救援で使うのはギャンブルもいいところです。あるいは、菊池が所属するエンゼルスから侍ジャパンに対し、大会期間中に2度の登板機会を設けるよう指示が出ていたのか。いずれにせよ、井端監督が雄星のことを信頼していないことだけはハッキリしました」(同)

 野手も、飼い殺された面々は少なくない。

 昨季のセ・パ首位打者である小園と牧原、1次ラウンドのチェコ戦で本塁打を放った足のスペシャリスト周東、前回大会で大谷とバッテリーを組んで世界一に貢献した中村などは、塩漬け状態に。

 1次ラウンドで12タコだった近藤健介(ソフトバンク)の代わりにベネズエラ戦でスタメン出場した佐藤輝明(阪神)、鈴木誠也(カブス)の故障により途中出場して3ランを放った森下翔太(阪神)のように、出場機会さえあれば、チームに貢献したのではないか。

 一方、1次ラウンドから不振だった村上宗隆(ホワイトソックス)や牧秀悟(DeNA)は執拗に使い続けた。ベネズエラ戦では、若月に代打を送らず、周東を代走ですら起用しなかった。

 ベンチが思考停止状態に陥っていた可能性は高いが、選手を生かすどころか殺す井端監督の選手起用によって、侍ジャパンのチーム力、結束力に亀裂が生じたのは言うまでもない。(つづく)

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