伊東純也〈後編〉 いかにしてハードワークのできるスピードスターに変貌したのか(甲府元監督・佐久間悟)

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人柄は10年前と全く変わらず

 ──佐久間さんが社長を退任される前の昨夏には、伊東選手が久しぶりに甲府を訪ねたそうですね。

「2015年当時のチームメートだった橋爪勇樹と仲が良くて、彼がクラブスタッフを務めている縁もあって来てくれました。その日も『カミさんが買ってくれたんで』と笑いながら普段着を身にまとい、事務所で挨拶してくれて、一緒に写真に納まりました。他の人とも気さくに話していて、人柄は10年前と全く変わらなかったですね」

 ──その伊東選手は2026年W杯を代表キャリアの集大成にしようとしています。

「日本代表は着実に力をつけていると思いますけど、2026年大会を逃したら、上位進出が厳しくなる可能性が高いなと私は感じています。それだけ今のメンバーは能力の高い選手が集まっている。

 純也ももちろんその1人です。両サイドやシャドウなど多彩なポジションで使えて、献身的にボールを追いかけてくれる彼のような選手は森保一監督にとって本当に心強いと思いますし、純也には持てる力の全てを出し切ってほしいですね」

(聞き手=元川悦子/サッカージャーナリスト、絹見誠司/日刊ゲンダイ

▽いとう・じゅんや:1993年3月9日生まれ。神奈川・横須賀市出身。33歳。中学時代は横須賀シーガルズでプレー。逗葉高から神奈川大。3年時にJ甲府入りが内定。2015年にプロ契約。翌年にJ柏に完全移籍。2019年にベルギー1部ヘンクに移籍。2022年7月にフランス1部のスタッド・ランスに移籍。2025年8月に古巣ヘンクに復帰した。2017年に日本代表初招集。翌年9月のコスタリカ戦で代表初ゴール。2022年のカタールW杯に出場して16強入りに貢献した。スピードスターぶりから愛称は「稲妻」。身長176cm・体重66kg。

▽さくま・さとる:1963年7月7日生まれ。東京都出身。埼玉・城西大川越高から駒沢大。卒業後にNTT関東(現J大宮)でプレー。引退後はNTT監督、大宮のフロント入り。その後は大宮、甲府で監督を歴任。2016年には甲府の副社長、GM、監督の三足のわらじを履いた。指導者としてJ2優勝、2度のJ1昇格、天皇杯制覇の実績がある。2021年3月にJ甲府を運営するヴァンフォーレ山梨スポーツクラブの社長に就任した(3月をもって退任)。

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