「格付けしあう女たち」白河桃子氏

公開日: 更新日:

「女の幸せがモノサシになるのは、女性のお姫様願望や、『大企業の社員と結婚すれば安泰』などの昭和的な価値観が残っているからなんですね。だから社会的なステータスが上でも、未婚なら格付けが下になったりする。ママカーストで、夫が海外転勤になった、子どもが有名校に合格した途端、順位が上がったという話も聞きました」

 自分の実力次第の男性には信じられない世界だろうが、「対岸の火事と見物を決め込んでいる場合ではない」と著者。

「女性の多くがカーストに苦しんでおり、その不満はやがて職場や夫に向きます(笑い)。そうならないためにも、職場で女性同士の対立をつくらないように、育休や時短で増えた仕事を他の女性だけに負担させない采配を、家庭では妻の話に耳を傾けてほしいですね。特に突然、子どもに習い事をさせたいと言いだしたら要注意。背後にカーストが絡んでいるかもしれません。男性自身の利益のためにも無関心はご法度です」

 妻や娘たちが直面しているかもしれないカーストの実態。知っておいて損はない。
(ポプラ社 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了