「毒蝮流!ことばで介護」毒蝮三太夫氏

公開日: 更新日:

 おせっかいや善意の押し付けは厳禁だが、確かに笑顔で話しかけたり、気にかけるなど、かまい合いの精神が社会に広がれば、遠く離れて暮らす親もその恩恵にあずかれ、子どもとしては安心だ。

■チャーミングな年寄りになろう

 そうした一方で、高齢者側にも気を付けたいことがあると著者。
「俺も今年78歳で介護される側の年齢だけど、若い人がかまいたくなるようなチャーミングな年寄りにならなきゃと思うよ。特にジジイには笑顔、こざっぱり清潔な服装、素直な気持ちになって人生を楽しもうよと言いたいね。それに寝たきりになると1人当たりの年間医療費は300万円かかるっていうから、死ぬまで健康でいることが俺たち世代の仕事。これからは寝たきり予防、医療費削減のためにも、金のかからない言葉によるかまい合い介護の時代だよ」(講談社 840円)

◇1936年東京生まれ。48年に舞台「鐘の鳴る丘」で子役としてデビュー。69年からTBSラジオ「ミュージックプレゼント」でパーソナリティーを務めるほか、NHK Eテレ「ハートネットTV」などに出演中。99年からは聖徳大学短期大学部客員教授。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  2. 2

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  3. 3

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  4. 4

    「続・続・続」待望の声続々!小泉今日子&中井貴一「最後から二番目の恋」長寿ドラマ化の可能性

  5. 5

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  1. 6

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 7

    旧ジャニーズ「STARTO社」福田淳社長6月退任劇の内幕と藤島ジュリー景子氏復権で「お役御免」情報

  3. 8

    ソフトBは山川穂高にこだわる必要なし…丸刈りで一軍復帰も“崖っぷち”の現実

  4. 9

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  5. 10

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に