正月に読みたい特選小説

公開日: 更新日:

(講談社 1500円+税)

■「逢魔」唯川恵著
 古典の怪談話に材をとった官能奇譚集。
 遺産で暮らす浪人の新三郎は、放蕩三昧の日々を送っていた。そんなある日、新三郎は遊び友達の医者・志丈から紹介された美しい旗本の娘・露に一目惚れしてしまう。露は、父親の後添いを狙う妾と折り合いが悪く、乳母の米と柳島の別邸に暮らしていた。数日後、新三郎の家を米が訪ねてくる。あの日以来、露が恋わずらいで伏せってしまったという。見かねた米の仲介で夜ごと露とあいびきを繰り返す新三郎だが、旗本の娘に手をかけるわけにもいかず一線を越えることは出来ない。やがて露から夫婦の契りを結びたいと求められ、2人は結ばれるが、2人の仲が父親に知られ、露は屋敷に連れ戻されてしまう。(「朱夏は濡れゆく 牡丹灯籠」)
 その他、「番町皿屋敷」や「ろくろ首」など8作品を収録。

(新潮社 1600円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か