公開日: 更新日:

「常識なんてにゃんセンス」リベラル社編

 19世紀に生きたドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェ。現代を生きる私たちの指針になるような数多くの言葉を残した人物だが、哲学書を読むというのはなかなかハードルが高い。そこで本書は、ニーチェの言葉に猫の写真を添えて解説。難しい言葉でも、癒やし度満点の猫の写真とともに見ていくと、スッと心に入ってくるから不思議だ。

 例えば、「成熟とは、子供のとき遊戯の際に示したあの真剣味をふたたび見いだしたことである」。大人になると経験も増え、物事に新鮮味を感じなくなる。しかし、まっさらな心を持ち続けて物事を見つめ、喜んだり興奮したりすることができれば、いつでも世界は広がる。大人の英知を備えた上で童心に帰ることができれば、それこそが成熟というものだ。こんな解説に、猫が紐で一心不乱に遊んでいる写真が添えられている。

 猫の写真に癒やされながら、人生を考えてみるのも悪くない。(リベラル社 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢