「小さな幸せの見つけ方」大來尚順著
著者は浄土真宗本願寺派大見山超勝寺僧侶。ハーバード大学神学部研究員を経て帰国後、仏教家関係の書物の翻訳などを手掛けるなかで、“仏教の身近さ”と日常の気づきの大切さを伝えることが自分の使命と考えるようになったという。
たとえば、失った「心の余裕」の取り戻し方の項では、子どもたちがバスの運転手に「ありがとうございました」と挨拶している場面に遭遇したとき、言葉と心のキャッチボールの大切さに気づかされ、「心を亡くすと書いて、忘れるとか、忙しいとか言いますが、バスの中で聞いた『ありがとう』という言葉は心の余裕から生まれた穏やかな気持ちの表れなのです」と語る。
他に、「終わりのない“満足の追いかけっこ”に苦しむのではなく、どんな場所でも、その場所で自分らしくあってよい」など、24の小さな幸せの見つけ方を説く。
(アルファポリス 1300円+税)