「中高年に効く!メンタル防衛術」夏目誠著
産業精神医が「うつ状態」にならない働き方、休み方、定年後の過ごし方を指南する心の健康テキスト。
うつ状態=うつ病ではないが、うつ状態の患者は近年、深刻さを増している。ある企業では、中高年の約28%が抗不安剤や抗うつ剤などを服用していたという。うつ状態などに至る大きな原因のひとつは、強いストレスと蓄積された疲労。中高年は、長い職場生活で本人も気づかぬまま「慢性型勤続疲労」をためやすいが、あまり対策が講じられていない。
心の不調の早期発見と予防にはどうすればよいのか。
まずは自らのストレス度を自己採点する。意外に多い「昇進後のうつ」など多くの事例を紹介しながら、中高年向けメンタルヘルスのポイントを解説する。
(文藝春秋 800円+税)