「刑事シーハン/紺青の傷痕」オリヴィア・キアナン著 北野寿美枝訳

公開日: 更新日:

 ある事件で命拾いのケガをした女性警視正シーハンは、4カ月ぶりに職場に復帰し、微生物学者のエレノアが殺された事件の指揮を執る。自宅で首つり自殺を装って殺されていたエレノアの遺体には微量の青色顔料が付着していた。

 さらに、虐待と思われる古い傷痕も残されていた。行方が分からないエレノアの夫・ピーターの姉によると、弟はエミリーという女性と交際中だったという。

 数日後、シーハンの故郷クロンターフでハロウィーンのたき火の中から女性の遺体が見つかる。被害者は町の有力者の娘で医学生のエミリーだった。エミリーの遺体にもエレノアと同じ青色顔料が施されていた。

 アイルランドの首都ダブリンを舞台にした長編警察小説。

(早川書房 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波