「錆びた太陽」恩田陸著

公開日: 更新日:

 エコテロリズムによって原発が破壊され、日本各地に立ち入り制限区域が出現してから百余年後。北関東エリアの制限区域を管理するロボットチーム「ウルトラエイト」のベースキャンプを、国税庁の職員を名乗る徳子が訪ねてくる。徳子は、ロボットたちに制限区域内に出没する「マルピー」の実態調査への協力を依頼する。

 しかし、チームのリーダー「ボス」をはじめ、ベースキャンプのメインコンピューター「トンボ」も事前にあるはずの徳子来訪の知らせを受けていなかった。それでも徳子に従い、マルピーが現れそうな地区に向かうと、彼らを待ち構えていたようなトラップが次々と現れ、ボスはキャンプへの撤退を指示する。

 日本人が直面している不条理な世界をユーモアに包んで描く長編小説。

(朝日新聞出版 740円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  3. 3

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  4. 4

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  5. 5

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  1. 6

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  2. 7

    綾瀬はるか3年ぶり主演ドラマ「ひとりでしにたい」“不発”で迎えた曲がり角…女優として今後どうする?

  3. 8

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 9

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  5. 10

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩