「シャーロック・ホームズのすべて」ロジャー・ジョンスン、ジーン・アプトン著、日暮雅通訳

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 今なお新たなファンを生み出し続けるシャーロック・ホームズシリーズの魅力を余すところなく語りつくした入門書。

 著者は権威ある愛好家団体で評議員を務める熱狂的なホーメジアン(=シャーロッキアン=愛好家の呼称)夫婦。ホームズが、世紀をまたいで世界中で読み継がれてきた理由にはじまり、作品誕生の裏話、ホームズのモデルとなった恩師の存在、作品ゆかりの聖地、さらにコカイン依存症や女嫌いなどホームズにまつわる疑惑の真相まで。作品とホームズのキャラクターを多角的に紹介する。

 またホームズら登場人物たちが現実に生きているという前提で作品の世界観を楽しむ「グランド・ゲーム」など、多岐にわたる楽しみ方も提示。 (集英社インターナショナル 1056円)

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