「昭和歌謡ものがたり」松井信幸著

公開日: 更新日:

「昭和歌謡ものがたり」松井信幸著

 根強い人気を誇る昭和歌謡のなかから時代を代表するヒット曲を取り上げ、その制作秘話や歌手、制作スタッフにまつわるエピソードを紹介する。

 昭和32年の「有楽町で逢いましょう」は、同年開業の百貨店「有楽町そごう」のキャンペーンソングとして作られた。当時の有楽町に残っていた戦後の闇市の暗く汚いイメージを払拭する狙いがあったという。

 当時、作曲界は古賀政男と服部良一という2大巨頭が君臨。「都会派歌謡」という新たなジャンルを構築しようと作曲家の吉田正が一晩で書き上げ、ナイトクラブのジャズ歌手だった無名のフランク永井を抜擢してヒットした。

 昭和30年代初めのこの曲から、昭和61年の「時の流れに身をまかせ」(歌テレサ・テン)まで、58曲の物語を紹介。

(アルソス 1540円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?