「スペース金融道」宮内悠介著

公開日: 更新日:

「スペース金融道」宮内悠介著

 金融会社・新星金融で働く「ぼく」は、上司のユーセフと取り立て業務を担当。2人が所属するのは人類が最初に移住に成功した太陽系惑星外の星、通称「二番街」の支社で、地球本社から17光年離れている。

 会社はバクテリアからエイリアンまで、返済してくれるなら見境なく融資する。ユーセフの取り立ては容赦ないが、一方で彼は敬虔なムスリムであり、量子金融工学のエキスパートでもある。

 そんな中、金を借りたアンドロイドが、別のアンドロイドの体を乗っ取り、元の体を破壊して死んだことにして返済を免れている事例が各地で発覚。それを始めた500年前のアンドロイドの痕跡をたどると、二番街統括政府の首相ゲベイェフに行きつく。

 異色の取り立て屋コンビを主人公にしたSFエンターテインメント。

(河出書房新社 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅宮アンナ「10日婚」短期間で"また"深い関係に…「だから騙される」父・辰夫さんが語っていた恋愛癖

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  3. 3

    砂川リチャード抱える巨人のジレンマ…“どうしても”の出血トレードが首絞める

  4. 4

    日テレ退職の豊田順子アナが定年&再雇用をスルーした事情…ベテラン局アナ「セカンドキャリア」の明と暗

  5. 5

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  1. 6

    中学受験で慶応普通部に合格した「マドラス」御曹司・岩田剛典がパフォーマーの道に進むまで

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    阿部巨人“貧打の元凶”坂本勇人の起用に執着しているウラ事情…11日は見せ場なしの4タコ、打率.153

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  5. 10

    フジ・メディアHD株主総会間近…328億円赤字でも「まだマシ」と思える系列ローカル局の“干上がり”ぶり