「誰も書かなかった統一教会」有田芳生著

公開日: 更新日:

「誰も書かなかった統一教会」有田芳生著

 2年前の安倍元首相銃撃事件によって、再び世間の注目が集まった(旧)統一教会。同団体による霊感商法や高額献金、合同結婚式などが社会問題化した1990年代から取材を続けるジャーナリストが、事件で改めて浮き彫りになった同団体と日本の政治家との関係を含め、組織の全体像を明らかにするリポート。

 統一教会は、20年、現在の北朝鮮で生まれた文龍明(後の鮮明)が54年に設立。4年後には早くも日本でも活動をはじめた。その経緯と教義をはじめ、日本の右翼や安倍の祖父である岸元首相ら保守政治家とのつながり、女性秘書を養成して国会議員のもとへ送り込むなどの政界への浸食工作をドキュメント。

 さらにアメリカの報告書が明らかにした組織の実態など、教団の知られざる顔を暴く。 (集英社 1056円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状