「地球は生きている」巽好幸著

公開日: 更新日:

「地球は生きている」巽好幸著

 地球の中には溶けたマグマが詰まっていると教わった人も多いと思うが、それは間違いだとマグマ学者の著者は指摘する。

 もし、地下にマグマが詰まっていたら、地表はもっと熱く、水分が蒸発して海も川も存在せず、もちろん人類も存在していないという。地球の中はほとんどが固体だが、ただ固体といっても「流れている」のがポイント。

 5000度を超える高温状態の地球の中では、表層との温度差を解消するために対流現象が起こっており、この対流こそが地震や火山の活動、そればかりか地球が進化してきた大きな原因のひとつだという。

 地球、そして地球上で最も活動的な変動帯に位置する日本列島の成り立ちから、地震や火山の仕組みまで、やさしく解説してくれる科学講義。 (KADOKAWA 1166円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず