「箱の中の宇宙」アンドリュー・ポンチェン著 竹内薫訳

公開日: 更新日:

「箱の中の宇宙」アンドリュー・ポンチェン著 竹内薫訳

 著者の世界が新しい領域に広がったのは、ミュージシャンだった父親のZXスペクトラムコンピューターを見つけた7歳のときだ。

 そのコンピューターは地下室の古いテレビに接続されていた。著者はそれでゲームをしていて、太陽系の惑星を選んで、その周囲に人工衛星を打ち上げるというプログラムを見つけたのだ。

 著者は、やがて宇宙論学者となった。コンピューターで宇宙全体をシミュレーションし、宇宙には何があるのか、それはどこから来たのか、それが地球に住む我々の生活にどう関係しているのかを研究している。

 ロンドン大学の宇宙論の教授がコンピューターで模擬宇宙をつくり、最新の宇宙論を展開する。

(ダイヤモンド社 2420円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった