内田有紀は「人気の割に数字が取れない」

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 彼女がCMで見せていた笑顔と谷間につられてエプソンのプリンター「カラリオ」を買うために、Windows95搭載のDOS/Vパソコンを買った男もいた。あっ、それ僕です。

 輝くアイドルの月9初主演作は、奄美大島から上京して芸能界入りする女の子の物語。内田が恋する反町隆史不倫中の水野美紀が好きで……なんて恋の一方通行もあった。ところが、視聴率は平均13%台と、当時の月9ワースト記録を更新。以降「内田有紀は人気の割に数字が取れない」と、月9はおろか、他の枠でも主演から遠ざかることに。

 でも、それはあまりにも短絡的だ。あの「ロンバケ」の次でなければ、もっと輝けたはずだと僕は今でも思っている。思うだけじゃなく、「キムタク主演作の次の月9はどんな大物でも苦戦する説」を唱えたくなったので調べてみた。

 97年「ラブジェネレーション」の後は長瀬智也「Days」、2001年「HERO」の後は江角マキコ「ラブ・レボリューション」、02年「空から降る一億の星」の後は竹内結子「ランチの女王」、04年「プライド」の後は菅野美穂「愛し君へ」、05年「エンジン」の後は妻夫木聡「スローダンス」、08年「CHANGE」の後は織田裕二「太陽と海の教室」……数字を持ってるはずの誰が主演しても、視聴率は伸び悩んでいる。

「ロンバケ」やキムタクはスルーするつもりだったのが、あれ?

(テレビコラムニスト・亀井徳明)

【連載】あの頃、テレビドラマは熱かった

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