元デリヘル嬢まりてん直撃インタビュー「心をわしづかみにするデリヘル術」②
私はとけちゃう魔法はかけないから、刺されることはないと思います(笑)
──水商売といえば「色恋営業」が定番だが。
「きっぱり言いますよ。依存させるのが愛情じゃない、好きとは言えないって。『好きというのは返せないけど、愛情をもって接しているから』って。縛らないのも愛情、自分の判断を奪わないことが大切です」
──どうやってお客さんを断る?
「中には、明日の支払いが10万円で、明日の手持ちもないのにデリヘルに来ちゃう方もいて。『ご利用は計画的に』って言うし(笑)、『来なかったとしてもあなたの評価は変わらないから。私の判断をありがとうって思えるときが来るから信じて』って。それで3年後にあの時はありがとう、って帰ってくるお客さんもいますよ」
──最近は大金を貢いだお客がキャバ嬢や配信タレントを逆恨みした事件が相次いでいるが。
「魔法がとけちゃったから、殺人になったんだと思うんですよね。“頂き女子りりちゃん”は、マニュアルで勉強した子が発端になって逮捕されましたよね。自分のやり方じゃないから魔法がすぐとけちゃったんじゃないかな。私はとけちゃう魔法はかけないから、自分のお客さんから刺されることはないと思います(笑)」
──今後のビジョンは?
「占いを学び始めました。四柱推命を勉強しています。年齢だったり、病気のリスクもあるので、エロを通じてのコミュニケーションもある程度限界がある、パーソナルなところに触れる手段を考えたとき、占いもアリだなと思って。これからもお会いした方たちが私を思い出して幸せな気分になる時間をつくりたいですね」
(聞き手=岩渕景子/日刊ゲンダイ)