外来OK 「体外衝撃波」でテニス肘・ゴルフ肘の痛みを消す

公開日: 更新日:

■副作用はほとんどなし

 テニス肘やゴルフ肘、足底腱膜炎と診断されると、まず安静にし、湿布や外用薬、リハビリなどの保存療法が行われる。半年以上たっても痛みが消えない場合、体外衝撃波療法が検討される。

「たいていは体外衝撃波療法の直後から痛みが軽減します。回数は、テニス肘やゴルフ肘では患者さんの症状次第ですが、平均して月1回、合計7回程度で症状の改善をみて終了となります。保険診療が可能な足底腱膜炎は、3カ月間は何回治療を受けても同一金額と保険で決められています」

 エネルギー量は、尿路結石の50分の1程度。強さは7段階で、患者の痛みの様子を見ながら調整する。1分間に240発の衝撃波が発せられ、10~20分ほど治療を行い、外来通院治療が可能だ。

「病変の適切な箇所に当たっているか、普段痛みを感じている部位に当たっているかを超音波で確認しながら治療します」

 治療中に多少の痛みがあるだけで、目立った副作用はない。一般的には、腱付着部症が保存療法で改善しない場合、内視鏡で腱のついているところを“掃除”したり、腱をはがして縫い直したりといった手術が必要になる。しかし、入院の必要のない体外衝撃波療法は、手術の前に受ける治療として、患者の負担が少なく有用な治療法だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  3. 3

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  4. 4

    清原果耶「初恋DOGs」にファン失望気味も…《低視聴率女王》待ったなしとは言い切れないウラ事情

  5. 5

    会議室で拍手が沸き起こったほどの良曲は売れなかった

  1. 6

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 7

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  3. 8

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 9

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  5. 10

    新横綱大の里が直面する「遠方への出稽古慣れ」…車での長距離移動は避けて通れない試練に