パンツがきつくなったら注意 急にせり出たお腹に潜む重大病

公開日: 更新日:

 ほかに腹水がたまる病気といえば腎不全、膵炎などがある。もっとも多いのは肝硬変だ。

「お酒の飲み過ぎやウイルス感染、慢性肝炎などにより、肝細胞の周りに線維性隔壁ができて肝臓の組織が硬くなり、肝機能が失われる病気です。肝硬変になると肝臓で作られ、血液中の物質移動や体液濃度の調整をするアルブミンが減少。水分が流れ出て腹水がたまりやすくなるのです」(都内の内科医)

 肝硬変が末期を迎えると、本来なら肝臓で無毒化されるアンモニアなども血管を通して脳に運ばれ、肝性昏睡という意識障害を引き起こす。こうなると、ほとんどの人は助からない。

 急なお腹の張りが腹水によるものか否かは、どうしたらわかるのか。

「単なる肥満便秘などでお腹が張り出しただけなら、体を横たえてもお腹の形に変化はありません。しかし、横になるとお腹のたるみが両脇に流れ、脇腹を押すとたるみが移動するなら、腹水を疑った方がいいでしょう。特に短期間に急に体重が増えた人は、病院で調べてもらいましょう」(松尾院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」