「コレステロールが少なすぎる」 肉や卵を食べればいいのか

公開日: 更新日:

健康診断で『コレステロールが少なすぎる』との結果が。肉や卵を食べればいいの?」

 42歳男性の疑問に答えるのは、国際医療福祉大学熱海病院の〆谷直人医師です。

「少ないと指摘されたのはHDLコレステロール、いわゆる善玉コレステロールでしょう。コレステロールには善玉と悪玉があり、善玉が少なすぎると悪玉の増加を防ぐことができないのです」

 悪玉であるLDLコレステロールは、多すぎると血管壁に蓄積し、血管の詰まりや動脈硬化を引き起こします。動脈硬化が進行すると、ある日突然、心筋梗塞脳梗塞で倒れることになりかねません。

 一方、善玉=HDLコレステロールは体内に蓄積された古いコレステロールを回収する働きがあります。つまり「善玉が多くて悪玉が少ない」という状態を保つことが、動脈硬化を予防する上で重要なのです。

「善玉コレステロールを増やす食品は、今のところ見つかっていません。有効なのは運動、特に有酸素運動です」

 〆谷先生によると、1日30分以上のウオーキングで善玉が増えるのだとか。また、たばこは善玉を減少させる要因なので、禁煙が必須です。

「何よりも、自分の悪玉コレステロールの数値を把握して、高ければ下げる努力をすることです。食事などの生活習慣を見直してみてください」

 LDLは140㎎/dl以上、HDLは40㎎/dl未満が危険ライン。これからは両方チェックしましょう!

【連載】?に答えます

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?