著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

3年で20億円の予算 米NY市で「ジカ熱」対策が本格始動

公開日: 更新日:

 ようやく緑に包まれ始めたニューヨークで、ジカ熱との戦いが始まっています。

 ニューヨークでは、これまで59人のジカ熱患者が報告され、そのうち8人が妊婦です。いずれもニューヨーク以外で感染したとみられ、全員が回復しています。

 しかし、暑い季節の到来とともに、感染の拡大が予想されています。NASAはジカ熱の拡大を予測する異例の地図を発表。それによると、最もリスクが高いのは南部のフロリダやテキサスですが、ニューヨークはその北限として中程度のリスクとされています。

 ニューヨーク市では、向こう3年間で約20億円の予算を計上し、4月下旬から「ファイト・バック NYC」と銘打ったキャンペーンがスタートしました。地下鉄の車内などに広告が目立つようになっています。ジカ熱は健康な人がかかってもほとんど症状がないか、すぐに回復するが、特に妊婦が感染すると小頭症の子供が生まれる可能性があることを伝えています。

 さらに、屋外では虫よけスプレーを使用し、肌を露出しないようにすること。蚊が発生しやすい庭の水たまりやプランターなどを除去すること。公共の場所でそのような水たまりを見つけた場合は通報することなどを呼びかけています。

 ニューヨークをはじめアメリカでは、1999年から数年間、蚊が媒介するウエストナイル熱が猛威を振るい、これまで多くの人が亡くなりました。それ以来、夏になると、蚊を駆除するための殺虫剤の散布が市内各所で続けられており、ジカ熱に対しても同様の措置を取るとしています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も