脳梗塞を経験したシェリーさん 「生きてるだけで丸儲け」

公開日: 更新日:

 会社までは信号が5つ、2キロほど。その時は「信号変わらないで!」と必死で祈って。会社の駐車場に車を止め、出勤してきた同僚に左手で、「アタマ、切れた(ハサミ)」とジェスチャーし、救急車を呼んでもらいました。

 早急な措置が必要なことは身内を見ていてよく分かっていたので、救急隊員には診察券を渡し、必死でこの病院に行ってほしいと伝えました。幸い、主治医が受け入れてくれ、勤務先の千里から茨木まで高速を使って運んでもらえて。おかげで寝たきりにならずに済みました。

 入院してから、桑名正博さんにメールをしたら、「今、宇和島やから、大阪に帰ったら見舞い行くわ!」と返事があったのに、今度は逆に桑名さんが脳幹出血で倒れてしまって……。慌てて私の方が点滴を外して見舞いに行きました。ところが、私が退院して間もなく桑名さんが亡くなったのです。「生きているだけでありがたい」と痛感する出来事でした。

■記憶力は落ち、言葉が出ないときもある

 3カ月後、退院してからは地下鉄がダメ。段差につまずくし、視覚が変になり、地下鉄のタイルが湾曲して襲ってくるような感覚になりました。それでもリハビリのために、水泳に1人カラオケ、介護ヘルパーの学校にも通いましたね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動