著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

東海圏の人工 岐阜県はこの先10年で人口の1割を失う

公開日: 更新日:

 東海圏(愛知県・岐阜県・三重県)の人口推計は、首都圏や関西圏と同じ傾向を示しています。最大都市である名古屋市周辺の人口が増加ないし現状維持、離れるにつれて減少率が上がっていきます。

 とくに、三重県の伊勢市以南の人口減少が厳しいとされています。尾鷲市や熊野市は、市制を維持するために合併が必要になるかもしれません。鳥羽市も安泰ではありません。鳥羽市の人口は2015年時点で約1万9800人、これが2025年には1万6900人に減ってしまいます。隣接する伊勢市か志摩市に吸収合併される可能性を否定できません。

 岐阜県では北部で人口が減っていきます。風光明媚で観光資源も豊富な地域ですが、ここに移り住もうとまで思う人は、あまりいないようです。また、東濃地域(恵那市など)と西濃南部(海津市など)も厳しい予想になっています。各自治体は、この先10年間で人口の1割を失うことになりそうです。

■リニア効果で予想にズレが起こる可能性

 愛知県では東三河の北部一帯(新城市など)が深刻です。〈表〉には載せていませんが、愛知県東栄町が76.5%で、東海エリアのワースト1位になっています。東栄町の人口は、10年で4分の3に減ってしまうことになります。

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