肉体は死後どのように変化するのか

公開日: 更新日:

 家族がみとるベッドの枕元で、医師が3本指で脈を測り、脈の完全な停止を確認。聴診器を胸に当てて、心臓停止や目の瞳孔が散大したことを確認し、「ご臨終です」と告げる――。

 こんなシーンはひと昔前の話だ。いまは重篤患者に呼吸や心臓の動きを監視するモニター「呼吸心拍監視」装置がつけられ、精密医療機器で死亡を確認する。そのため、死亡確認の時刻にまず間違いは起こらない。それでも、「死んだ後になって、髪や爪が伸びた」といったオカルト的な話を聞く。本当だろうか。「それはあり得ないでしょうね」と一笑するのは、日本医科大学大学院研究科(法医学)の大野曜吉教授だ。大野教授は1978年、東北大学・法医学教室を皮切りに、一貫して法医学の道を歩んできた。

 しかし、死亡が確認された後でも、遺体は手足など肉体に触れると、まだ少し温かみを残している。大野教授の解説を交えて、心臓の停止から遺体に至る経過をたどってみよう。

「身長」「体重」などの体格、または死因などによって若干の差異があるが、一般的には、心停止が起こると脳細胞がだいたい4分ほどで不可逆的な変化を起こすという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 4

    大山悠輔に続き石川柊太にも逃げられ…巨人がFA市場で嫌われる「まさかの理由」をFA当事者が明かす

  5. 5

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 8

    どうなる?「トリガー条項」…ガソリン補助金で6兆円も投じながら5000億円の税収減に難色の意味不明

  4. 9

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10

    タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?