糖尿病の激増は地球温暖化が原因か

公開日: 更新日:

 花見が終わると同時に気温が上昇、汗ばむ季節がやってきました。地球温暖化のせいか、私が子供の頃より暑くなった気がします。

 実際、世界の地上気温の経年変化を見ると、1880年と2012年を比べると年平均気温が0.85度上昇しているのだそうです。たかが1度程度と思われるかもしれませんが、平均気温が1度近く上がっているということは、個々をみれば相当な気温上昇があるわけで、暑く感じるのは当たり前です。

 問題は、こうした気温上昇が慢性疾患を持つ高齢者にとっては大きな負担になることです。

 5年ほど前に米国の研究チームが興味深い研究論文を発表しました。

 米国135都市に住む65歳以上の男女370万人の慢性疾患に関するデータと気候データとの関連を分析したところ、夏の気候に異変が表れて気温が1度上昇すると、糖尿病を持っている人では4.0%、心臓発作の既往歴のある人では3.8%、死亡率が上昇したというのです。

■慢性疾患で褐色脂肪細胞が減った

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー