救急医療の現場に新風を吹き込んだ草分け的存在

公開日: 更新日:

■当初は“変わり者”とされるも…

 一方で、大病院の見落としを救うこともある。隣の市の10歳男児が柔道大会に出場し、背中を強打。帰宅しても痛いので近くの大学病院を受診したが、診断は打撲。しかし、夜中になっても痛みは引かず、たまらず同院を受診。CTとエコーで調べたところ脾臓の損傷が判明。埼玉医科大総合医療センターに送り、緊急手術した。放置していたら死亡していたかもしれないケースだ。

 当初は“変わり者”とされた上原院長だが、いまでは全国から「私も救急クリニックを始めたい」という熱血医師の問い合わせや見学が多い。自分が苦労をした経験から2年前に「NPO法人日本救急クリニック協会」を設立。開院や運営のノウハウなどを共有できるようにサポートしている。

▽東京都出身。1989年産業医科大学医学部卒後、同大麻酔科に入局。福岡市立こども病院・感染症センター、九州厚生年金病院などを経て、01年埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター医局長・講師。10年開院。

〈所属学会〉 日本救急医学会、日本麻酔科学会、日本集中治療医学会など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に