年内接種は無理? インフルワクチン250万本不足の懸念

公開日: 更新日:

「そのことが、会社や学校の集団感染を防ぎ、接種対象となっていない生後6カ月未満の乳児や、アレルギーによりワクチン接種ができない人を守ることにつながっています。インフルエンザは乳幼児や高齢者の肺炎を併発させ、糖尿病心臓病などの基礎疾患を悪化したりしますから、この効果は軽くは考えられません」

 逆に言えば、今回のワクチン不足はこうした集団や弱者を危険にさらすことにつながりかねない。

 むろん、予想と違うウイルスが流行したり、予想が当たってもウイルス変異により、思うような効果が出ない事態も考えられる。しかし、当初予想と違うワクチンを作り、それが品不足というのは心配ではないか。

 しかも、今年のインフルエンザへの懸念はそれだけじゃない。

「インフルエンザにかかった人はタミフルなどの抗ウイルス剤を使いますが、脳症などを心配される場合は一般的にアセトアミノフェンと呼ばれる解熱鎮痛剤を使います。ところが、これを多く生産している国内の医薬品原薬メーカーが承認内容と異なる方法で製造したものを流通させていたことが報道され、生産がストップ。10月中に顆粒のアセトアミノフェンが品薄になるとの懸念が報じられたのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった