骨を丈夫にするだけじゃない ビタミンDの驚くべき実力

公開日: 更新日:

 米国の病院で早期肺がん手術を受けた患者の5年間無再発生存率を調べたところ、夏に手術を受けて食事からビタミンDを多く取った群は、冬に手術を受けてビタミンD摂取が少なかった群に比べ倍以上成績が良かった。最近はパーキンソン病認知症、うつなどとの関係も報告されている。

 ビタミンDにはなぜこんな力があるのか? 人は37兆個の細胞から成り、その多くは細胞核を持つ。その中に染色体があり、親の容姿や性質を伝える遺伝子が乗っている。

「ビタミンDは体内で2度代謝して活性型ビタミンDとなり、細胞核の受容体に作用して遺伝子を動かすスイッチ役となるのです」(浦島教授)

 ビタミンD受容体は小腸、骨、腎臓、副甲状腺、皮膚、脳、筋肉、肝臓、免疫細胞などほぼすべての組織で見つかっており、多くの遺伝子発現に関係すると考えられている。

 その中にはがんを抑制したり、異質な細胞をアポトーシス(自死)させたり、細胞周期に影響を与えたり、免疫細胞に作用して天然の抗生物質となる物質を合成する遺伝子なども含まれる。小腸でカルシウムの吸収を高めるなどして骨を丈夫にさせる働きは、そのひとつにすぎないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網