夏に流行「アデノウイルス」大人が感染するとこんなに怖い

公開日: 更新日:

 感染する力が発揮されるのは症状が出る2日前から。潜伏期間は5~7日で発症から1週間ほどで症状は軽くなる。学校保健安全法に指定されている病気のため、感染した子供は主要な症状が消失した2日後を経過するまで登校できない。

「平日の昼間は仕事のために家で子供の面倒をみられないという共働きのご家庭を中心に“市販の薬でなんとかならないか”と聞かれることがありますが、ウイルスは細菌と違って抗菌薬は効きません。特効薬はないのです。治療は対症療法が中心で自然と治るのを待つしかありません。薬を使っても数時間熱を下げるとか、腫れを引かせる程度です」(石原院長)

 大事なことは治そうとすることより、十分に栄養を取らせ、休息することと家族にうつさないことだ。タオルや食器などを共有しないこと、発症した子供の枕カバーなどの寝具は別にして洗ったり、お風呂のお湯は交換するなどの工夫が大切だ。

「のどが腫れて食べたり飲んだりするのを痛がる場合がありますが、水分は多めに取らせるようにしてください。乳幼児で胃腸炎の症状があり、吐き気があるようなら絶食にして、回復期に重湯やうすめた果汁を飲ませましょう。食べられるようなら、ゼリーなどのど越しの良い物を食べさせると良いでしょう」(石原院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一コンプラ違反で無期限活動休止の「余罪」…パワハラ+性加害まがいのセクハラも

  2. 2

    クビ寸前フィリーズ3A青柳晃洋に手を差し伸べそうな国内2球団…今季年俸1000万円と格安

  3. 3

    高畑充希は「早大演劇研究会に入るため」逆算して“関西屈指の女子校”四天王寺中学に合格

  4. 4

    「育成」頭打ちの巨人と若手台頭の日本ハムには彼我の差が…評論家・山崎裕之氏がバッサリ

  5. 5

    進次郎農相ランチ“モグモグ動画”連発、妻・滝川クリステルの無関心ぶりにSNSでは批判の嵐

  1. 6

    「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」

  2. 7

    吉沢亮「国宝」が絶好調! “泥酔トラブル”も納得な唯一無二の熱演にやまぬ絶賛

  3. 8

    ドジャース大谷「二刀流復活」どころか「投打共倒れ」の危険…投手復帰から2試合8打席連続無安打の不穏

  4. 9

    銘柄米が「スポット市場」で急落、進次郎農相はドヤ顔…それでも店頭価格が下がらないナゼ? 専門家が解説

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題か...大谷の“献身投手復帰”で立場なし