「やってきたことは必要な流れ。今後は長く勤めたい」

公開日: 更新日:

「会社に届くメール便の仕分けの作業が初めての仕事でした。社員の座席表を見ながら、分からないことはその都度、課長に聞いて、宛先の机に届けました。最初に指導にあたってくれた課長は、その後、定年退職してしまったのですが、『篠さんなら大丈夫。やっていけるよ』と言ってくれて。うれしかったですね」

■後輩も指導するベテラン社員に

 2016年には合併に伴い、篠さんも大東コーポレートサービスの所属に。その際に、アルバイトから正社員へと昇格した。大東コーポレートサービスは、障害者の雇用を推進することで、親会社の法定雇用率に算定できる、いわゆる「特例子会社」だ。

 いまや、篠さんはベテラン社員として、後輩も指導する立場に。

 特に顧客との契約書などをスキャニングする業務では、会社で一番の正確さと速さを誇る。篠さんの直属の上司である、中山広太郎課長も「篠さんはとても真面目な性格で、吸収力も高い」と、太鼓判を押す。


 後輩に分かりやすく仕事を教えるために、篠さんはパソコンで自作のマニュアルも作成。通勤のため朝6時前には起きるので、午後は疲れてしまうこともあるが、そういうときは昼休みのほか、午後3時に10分間ある休憩時間に、休憩スペースでひと休みする。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず