女子に人気急上昇 麻辣湯がヘルシーで低カロリーは本当か

公開日: 更新日:

「春雨なので、罪悪感が少ないのがポイントですね」と話すのは、多い時は週イチで店に通うという30代女性。スープ春雨「麻辣湯」がこの1、2年キテいる。

 2年前に開店した都内のある専門店では、50種類以上の具材から3種類以上を選ぶと、店員が漢方薬膳スパイススープに具材と春雨を投入し、加熱。辛さは6段階から選べる。常連のサラリーマンたちは「体の奥から元気が出る」「薬膳だし、春雨なので健康的」「ほぼ毎日ここ。ほかにない味」と大絶賛していた。

 麻辣湯の店は数年前までほとんどなく、あっても客はほぼ中国人。ところが最近、新店が次々とオープンした。都内数カ所に店を構える「七宝麻辣湯」赤坂店では、昼時はサラリーマンで大行列。店内はそこそこ広いのに、席に着けるまで数十分かかることもある。

「中華地方菜研究会」主宰の本多政子さんによれば、麻辣湯は四川省発祥の「小吃=軽食」。スープに、麻婆豆腐などに使う花椒と唐辛子の辛味が効いているのが特徴だ。

「日本の店でよく見かける『低カロリーでヘルシーなスープ春雨』は客層を広げるのに役立っているかもしれません。しかし、現在は、在日中国人の需要、中国人が日本で始める仕事として、店が増えている面があります。加えて、本場感を味わえる中華料理に引かれる日本人が足を運ぶようになってきている。日本の麻辣湯の店はディープな印象が強めかもしれませんが、中国に増えつつある“キレイでおしゃれなカフェ風”な店が増えれば、今後、日本人客がもっと増えるかもしれません」(本多政子さん)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲