著者のコラム一覧
笹川伸雄

ジャーナリスト。1946年、宮城県生まれ。医、食、健康のジャンルを得意とし、著書に「妙薬探訪」(徳間文庫)など

頚部の腫れで水分を取れなくなった私に医師が放った言葉

公開日: 更新日:

 この正月は、まさに嚥下(えんげ)障害との激闘の期間だった。左頚部の腫れで飲み物が取れなくなってしまった。気管に入り、猛烈にむせる。食べ物を取れなくなり、従って栄養を全く取れなくなったのだ。

 体重は1日1キロずつ減少する。体力温存のため、ジムも当分休むことにした。それでも体力はあり、暮れの27日には打ち合わせや挨拶に回った。しかし、家族そろっての大晦日の年越し酒や元日のおとそは、なめるだけで終わってしまった。

 脱水状態は進む。さすがに限界かな、と元日に地元の民間病院の救急外来で500㏄の点滴を打ってもらった。翌日と翌々日は1000㏄。年明け4日からは、昨年がんの宣告を受けた地元の大学病院で点滴を続けたのだが、ここでまさに“バトル”が始まる。

「あなたは一切の治療を受けないと言ったでしょ。治療をする時期はもう過ぎた」

 手遅れだと担当医師は言い、点滴を渋る。ほかの病院への紹介状も書き渋る。そして「間もなく気道も塞がる。呼吸ができなくなる。息ができないのは本当に苦しいですよ」と言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性